2つの「日本美容外科学会」

美容整形の正式な呼称は美容外科。美容外科は正式な医療行為なので、当然医師たちによる学会があります。日本における美容外科の学会は、日本美容外科学会(JSAPS==Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery)です。昭和52年にできた日本整容形成外科研究会を母体として誕生した日本美容外科学会の目的は、「美容外科の発展」などであるとされています。

ところがややこしいことに、日本美容外科学会というのはもう一つあります。昭和41年に発足した日本美容整形学会を母体とした日本美容外科学会がそれで、こちらは英語で「JSAS=Japan Society of Aethetic Surgery」という呼称になっています。英語では違いますが、日本語では同じ。このような団体が並立するというのは非常にまぎらわしいですね。もちろんどちらも自分の団体の正当性を主張してはいるのですが。

美容整形界混乱の理由

このような事態が生じるのは、美容外科というものが自費診療であることに一つの原因があるでしょう。これはどういうことかと言えば、美容外科というものが「よりきれいな状態を目指す」ものであることに因があります。つまり基本的に美容外科は「病気の治療ではない」ということです。自費診療、つまり治療費が自由に設定できるという現実が美容外科の世界をやや混乱に陥らせているのです。

上記2団体を含めた主導権争いというものは利用者にとって幸福なものと言えず、将来的にはもっとすっきりとした美容外科の世界となってほしいですね。日本美容外科学会の比較で言えば、歴史が古いのはJSASの方なのですが。